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君の膵臓をたべたい(2017) 実は「なろう」原作

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珍しく陰キャな小栗旬

 志賀は学校の教師をしているが、引き出しには退職願が入っている。
 小栗旬氏の演じる役としては、珍しく陰キャだ。
 
 志賀は、教師から図書室の整理を頼まれる。

 助手の生徒に、志賀は当時知り合った、今は亡き少女の話をする。
 
 

「君の膵臓をたべたい」と、彼女は言った

 
 
 志賀(北村匠海)は、クラスメイトの山内桜良(浜辺美波)から、
「膵臓を食べさせてくれ」
 と言われる。
 昔の人は、自分の弱っている部分と同じ臓器を食うと、悪い部分が直ると伝えられてきた。

 志賀は、「共病文庫」というメモを読んでしまう。
 桜良が「死ぬまでにしたいこと」が記された日記だった。

 桜良は膵臓の病気で、余命一年だという。
 親は知っているが、親しい人には伝えていない。

 なぜか、志賀だけに病気を告げる。

 桜良は、秘密を知った志賀を福岡まで連れ回す。
 ラーメンを食い、ホルモンを食う。
 しかも「シビレ」、つまり膵臓を。

 夜、ホテルの手違いで相部屋となってしまう。
 部屋の豪華さに興奮する桜良に、志賀はどう距離を取っていいか分からない。

 だが、周りからストーカーと認定されてしまい、嫌がらせを受けるように。

 志賀はいたたまれなくなって逃げ出すが、桜良にとって志賀は落ち着く相手だったらしい。

 親は気を使ってくる。
 同じ理由から、友人たちには話せない。

 まったく無関係で、自分に無関心な志賀こそ、病を打ち明けるにふさわしいのだと。

ポイント:友達以上恋人未満

 本作は、主人公とヒロインが、基本的にはくっつかない。
 そのスタンスは、最後まで徹底している。

 なぜ、桜良は志賀に身体の秘密を打ち明けたのか。

 本作最大のポイントはそこに隠されている。

 この作品の根深い部分は、
「ヒロインが主人公を選んだ理由」
 に集約されていると言っていい。

まとめ


  
実は結局、似たもの同士が出会い、惹かれあったのだろうと思える作品といえる。

余談:実は「なろう」発の作品

 本作は、小説投稿サイト「小説家になろう」から映像化された作品だ。
 なろうで投稿していたのをラノベ作家が見つけて、火が付いたという。

 原作とやや違うとすれば、主人公の現在を描いている部分が非常に多いところか。

 小説版が、
「もう既に終わってしまった物語」
 を描いているため、どうしても内容が過去に引きずられてしまう。

 現状を生きるキャラたちに響く展開がほしい、と思ったのだろうか。


なろう系といえば、「異世界、チート、ハーレムしかない」と言われ続けている。

 だが、中にはこのような「難病もの」も書籍化されている。
 
 どうか偏見を捨てて、なろうを楽しんでいただきたい。